ペットフード事件簿

犬と猫に危険な製品



犬と猫に危険な成分を含む製品について。


危険ランク:高

不凍液 (エチレングリコール)

症状:酔っ払ったような症状、錯乱状態、吐き気、嘔吐、多尿、下痢
脈拍と呼吸数の増加、衰弱、ふらつき、発作、けいれん、ふるえ、失神、昏睡

致死量:少量でも非常に危険です。
約4.5キロの猫の場合:小さじ1杯
約4.5キロの犬の場合:大さじ1~2杯


以下で詳しく紹介しています。
不凍液、保冷剤の危険性について
エッセンシャルオイル

症状
誤飲した場合:胃腸障害、中枢神経系の抑制、肝臓障害
吸い込んだ場合:誤嚥性肺炎

猫はエッセンシャルオイルに特に敏感で少量でも危険です。
犬にも中毒例が報告されています。


特にティツリー オイルの報告が多いです。詳しくは以下のページで紹介しています。
エッセンシャルオイルの危険性について
虫除け剤などDEET(ジエチルトルアミド)を含んだ製品

症状:皮膚の炎症、嘔吐、神経障害 (震え、発作、死亡の恐れ)

人間用の虫よけ剤は DEET(ジエチルトルアミド)を含んだ製品が多くあります。
犬や猫はDEETに非常に敏感なため、毒性の強い成分となります。


虫よけの効果はDEETの濃度に左右されるといわれるほど、虫よけ関連の製品ではよく見かける成分です。DEETは第2類医薬品に指定されていて、日本では濃度が12%までと決まっていますが、海外では30~50%を超える高濃度のものが販売されています。高濃度のものは、人間でも扱いに注意が必用となります。

犬や猫に使う場合は、ペット用の虫よけ剤が販売されているので、そちらを選ぶと安全です。
タバコ、およびタバコ関連製品
症状:激しい嘔吐、うつ病、頻脈、血圧の低下、痙攣、呼吸不全、死亡の恐れ

タバコに含まれるニコチンが猛毒となります。
特に液体タイプの電子たばこのカートリッジには、犬の致死量になるレベルのニコチンを含んでいます。
軟膏(なんこう)、塗り薬のうち、特定の成分を含むもの
症状:深刻な臨床徴候、胃腸障害、死亡の恐れ。

問題となる主な成分
・バクロフェン
・フルルビプロフェン
・ジクロフェナク
・ケタミン
・リドカイン
・ジブカイン
・5-フルオロウラシル
・カルシポトリエン

これらの成分を含む軟膏は、大変危険とされています。人の肌に塗った薬をペットがなめただけでも、深刻な症状をもたらした例もあります。


危険ランク:中

保冷剤、冷却シートなど プロピレングリコールを含む製品
保冷剤などに使われるプロピレングリコールは、不凍液(エチレングリコール)よりも毒性は弱いですが、摂取量などにより同じような危険性があります。
以下で詳しく紹介しています。
不凍液、保冷剤の危険性について
洗濯用の柔軟剤、リンスなど 陽イオン界面活性剤を含む製品
症状:流涎、嘔吐、口腔と食道潰瘍、発熱の可能性

未使用の乾燥機用柔軟剤のシートを噛んだ場合は、口腔潰瘍の危険があります。
使用済みでも界面活性剤の成分が残っているので、未使用のシートと同じくどちらも摂取した場合は、腸閉塞の危険があります。
固形石鹸、洗顔料など

症状:胃腸の炎症(嘔吐と下痢を含む)。症状が長期間続いた場合、脱水の危険性。大量に摂取(固形石鹸をまるごとなど)の場合は、消化管の閉塞の危険性。


石鹸には成分にエッセンシャルオイルを含む製品があります。この場合、危険度が高くなります。
エッセンシャルオイルの危険性について

犬と猫に危険な物

ペットフード・ペット用おやつ

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