ペットの中毒事故 トップ10 (アメリカ国内での報告)
ASPCA(米国動物虐待防止協会)は、アメリカ国内で1年間に問い合わせがあったペットの中毒事故の上位10項目を発表しています。
残念ながら日本にはASPCAのように統計データをまとめている団体がないため、参考になるかと思います。
>2012年度 >2011年度 >2010年度 >2009年度
毎年問い合わせ数でトップになる薬(人間用)は、2011年度から処方薬と市販薬で分けてカウントするようになりました。それでもランキングはトップのままです。中毒事故の多さが分かります。
薬による中毒の多くは、故意に与えたのではなく、落としたり放置していたものをペットが食べた事が原因となっています。
2012年度 トップ10
- 処方薬(人間用)
問い合わせ数:25,000ケース以上
上位3つは、心臓の薬(血圧錠剤)、抗うつ剤、鎮痛剤(オピオイドと処方箋の非ステロイドの抗炎症剤)。
- 殺虫剤
問い合わせ数:全体の11%
猫のみの問い合わせで計算すると、50%以上が殺虫剤によるものになる。
- 市販薬(人間用)
問い合わせ数:18,000ケース以上
アセトアミノフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、ハーブ、機能性食品製品など。
- 獣医薬、製品
問い合わせ数:全体の6%
- 家庭用品
問い合わせ数:10,000ケース以上
- 人間の食物
問い合わせ数:全体の5%
特に誤って摂取されるものの1つにキシリトールがあります。
- チョコレート
問い合わせ数:8,500ケース以上
- 植物
問い合わせ数:7,000ケース以上
猫の問い合わせが犬を上回っている問い合わせの1つ。
ユリは猫にとって致命的です。
- 殺鼠剤
問い合わせ数:全体の4%
- 園芸用製品
問い合わせ数:3,600ケース以上
肥料は乾血、鶏糞、骨粉などから出来ているものがあり、ペットを興味を引くことがあります。
2011年度 トップ10
- 処方薬(人間用)
- 殺虫剤
- 市販薬(人間用)
- 人間の食物
- 家庭用品
- 獣医薬
- 殺鼠剤
- 植物
- 園芸用製品
- 自動車部品
2010年度 トップ10
- 人間用の薬剤
- 殺虫剤
- 殺鼠剤
- 人間の食物
- 獣医薬
- チョコレート
- 住宅内にある毒物
- 植物
- 除草剤
- 屋外にある毒物
2009年度 トップ10
- 人間用の薬剤
- 殺虫剤
- 人間の食物
- 植物
- 獣医薬
- 殺鼠剤
- 住宅用洗剤
- 重金属(鉛、亜鉛、水銀など)
- 園芸用製品
- 化学薬品によるもの