ペットフード事件簿

ペットフードとサルモネラ菌



アメリカではサルモネラ菌汚染によるペットフード(ペット用おやつを含む)のリコールが頻繁にあります。
ペットフードに触れた人も感染する可能性があるため、アメリカではFDA(アメリカ食品医薬品局)が定期的に検査をすることを発表するなど、感染源の早期発見や感染防止の取り組みが進んでいます。
>ペットフードのサルモネラ菌汚染への取り組み (2011/11/08)
 
アメリカでは過去にペットフードから人への大規模な感染があったため、メディアでも多く取り上げられ、国が警告するまでになりました。
日本ではアメリカのようなリコールがなかった事もありますが、サルモネラ菌がペットフードから人に感染する可能性についてあまり知られていないようです。

サルモネラ菌による犬、猫の症状

主に急性胃腸炎、下痢、腹痛、嘔吐、発熱など。
 
犬や猫は人よりもサルモネラ菌に耐性があるため、感染しても大きな症状が出ないまま完治して、感染に気付かないことが多いとされています。

サルモネラ菌による人の症状

感染すると多くは12~72時間の間に、下痢・発熱・腹部の締め付けなどを発症する。症状は4~7日間持続し、軽い症状の場合は処置をしなくても自然に回復します。
しかし幼児や年配の人、また免疫が低下している人は出血性の下痢を起こす可能性など大事に至るケースがあります。
 
ペットフードから感染した場合、フードを食べた犬や猫よりも、人の方が重い症状になることが多く報告されています。
13歳の少年がペットフードから感染して重体になったという報告もあります。
>Rollover社の犬用おやつリコール


ペットフードからのサルモネラ菌感染を防ぐために

ペットフードやペット用おやつを素手でさわった場合は、手を石けんと温水で20秒以上洗う。
人間とペット用の食器を分けて扱う事を心がけるようにする。

ペットフードに直接さわるだけではなく、ペットフードを食べた犬や猫の口に触れて感染する可能性もあります。

サルモネラ菌汚染はドライフードとペット用おやつで発生しやすく、ウェットフードではあまり発生しません。これは製造過程の違いによるものだとされています。

犬と猫に危険な物

ペットフード・ペット用おやつ

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