ペットフード事件簿

猫に危険な植物:ユリ (ユリ属、ワスレグサ属の仲間)



ユリは猫にとって危険な植物ですが、深刻な症状がでるのは特定の種類に限られます。
該当するユリは、花や茎、球根、花粉、さらに花を生けた水も危険です。

猫の症状:嘔吐、食欲不振、無気力、脱水症状、深刻な腎臓障害、死亡の恐れ

危険であることが証明されているものの、原因となる毒性成分は分かっていません。
これらは猫にのみ危険であり、犬や馬など他の動物には影響は確認されていないです。

危険なユリの見分け方

分類の"属”が以下のどちらかの場合、危険とみなした方がいいとされています。

ユリ属 (Wiki:ユリ属の亜属)
ワスレグサ属 (別名:ヘメロカリス属カンゾウ属) (Wiki:ワスレグサ属)

特に危険なユリ

以下はユリ属、ワスレグサ属の中でも、特に危険とされている種類です。

テッポウユリ 
英名:Easter lily (イースター リリー)
分類:ユリ科 ユリ属

google (イメージ検索)   Wiki:テッポウユリ
スカシユリ(透百合)、エゾスカシユリ(蝦夷透百合)
英名:Asiatic lily (アジアティック リリー)
分類:ユリ科 ユリ属

google (イメージ検索)  
Wiki:スカシユリ(透百合) Wiki:エゾスカシユリ(蝦夷透百合)
カノコユリ(鹿の子百合) 別名:ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)
英名:Lilium speciosum、Japanese show lily
分類:ユリ科 ユリ属

google (イメージ検索)   Wiki:カノコユリ(鹿の子百合)
オニユリ(Lilium lancifolium)も同じユリ科 ユリ属で近い仲間のようです。
ワスレグサ(※)、 萱草(カンゾウ)
(※ムラサキ科のワスレナグサとは別物)
英名:Daylily(デイリリー)、Hemerocallis (ヘメロカリス)
分類:ススキノキ科 ワスレグサ属

google (イメージ検索)   Wiki:ワスレグサ

その他のユリ

名前にユリ(lily)と入っていても"属”が違うと毒性があっても危険度が異なります。

例)
平和ユリ(peace lily) : サトイモ科 スパティフィラム属

カラーリリー (Calla lily): サトイモ科 オランダカイウ属

症状:どちらも不溶性シュウ酸カルシウムが原因により、口の炎症(よだれ、足で口を掻くなど)、胃の痛みや不調、嘔吐など。
これらの症状は、犬と猫の両方に報告があります。


犬と猫に危険な物

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